このような症状にお悩みではないですか?
「若いころに比べて背が低くなったなぁ~。」
「町の健診で骨密度が低いと言われたけど、治療は必要なのかな?」
「ちょっとつまずいただけで手首を骨折しちゃって…昔はこんなことなかったのに。」
「腰や背中がずっと痛いのよね。疲れてるだけかと思ったけど…」
もしかしたらその症状、骨粗鬆症かも?
骨粗鬆症って何?
・骨の量が減り、骨の質が悪くなって、骨折しやすくなる病気です。
・推定患者数 1590万人、うち女性は1180万人男性410万人(2015年データ)、治療を受けている総患者数は、138万7000人 (2023年データ)
・症状は、円背、身長低下、腰背部痛などで症状に乏しい。骨がもろいので骨折しやすくなります。
・女性は閉経後に進行しやすい特徴があります。(女性ホルモンの「エストロゲン」が激減するため)
・遺伝要素や生活習慣(食事やアルコール、運動の習慣など)が関係しています。

骨粗鬆症の種類
■原発性の骨粗鬆症
閉経後骨粗鬆症・男性骨粗鬆症・特発性骨粗鬆症(妊娠後)
■続発性の骨粗鬆症
内分泌性(副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能行進症など)、栄養性(胃切後など)、薬物性(ステロイドや性ホルモン低下治療薬、リウマチ薬など)、不動性(臥床安静など)、先天性、その他(慢性腎臓病・糖尿病・リウマチ、アルコール依存など)など、様々な疾患が関係して起こる場合があります。
原因
骨形成(骨を作る働き)と骨吸収(骨を溶かす働き)のバランスの乱れが骨粗鬆症の原因になります。


治療の目的
1.骨の強度を改善し、骨折を予防する。
2.骨折を予防し、健康寿命を延伸する。
治療の流れ
1、検査
・FRAX検査・・・今後10年間の骨粗鬆症による骨折リスクを算出します。(50代以の希望者に実施中です。)
・骨密度検査・・・当院では手首のDEXA法を導入しています。X線を当て、骨の状態をスキャンし、データを計算することによって「骨成分」だけを測定しています。痛みは伴いません。
・腰背部のレントゲン・・・椎体の変化を確認します。
・採血・・・骨代謝の状態を評価し、治療薬の選択と治療効果を判定することが目的です。]
2、診断
・閉経時期、既存骨折の有無、骨折の家族歴、身長低下、体重、薬剤の使用、アルコールの接種、喫煙歴、既往歴などを確認し、検査データを基に、総合的に診断いたします
3、治療
■薬物治療
・カルシウム代謝調整薬(活性型ビタミンDなど)骨吸収抑制剤=骨を壊す働きを抑える薬(女性ホルモン受容体修飾薬、ビスホスホネートなど) 骨基質の改善薬(ビタミンK₂)
・骨形成促進薬=骨をつくる細胞を刺激する薬(テリパラチドなど)
※骨粗鬆症の状態や、処方の管理能力に応じた内服や注射を使用します。
当院では、ボンビバ・プラリア・テリボン・イベニティ注射実施中です!
■生活指導
・服薬指導・副作用のチェック 自己注射の指導
・食事療法・・・バランスの良い適量の食事が大切です。「痩せ」は骨粗鬆症のリスクになります。
・必要な栄養素(ビタミンD、Ca、ビタミンK、たんぱく質)を意識して日々の食事に取り入れましょう。また、悪影響のある食材(カフェイン、リン、ナトリウム)は控えましょう。
・アルコールを控えましょう。アルコールをたくさん飲み過ぎると利尿作用が強まりカルシウムが尿としてたくさん排泄されてしまいます。3単位/日以上はNG
・禁煙しましょう。喫煙は骨に直接悪影響を与え、骨密度の低下を進めます。
・日光浴をしましょう。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは日光浴で紫外線を浴びることにより体内でも作られます。真冬でも日中15分程度。顔と手に日光が当たれば十分です。
■運動療法
・荷重(体重をかける)運動(ウォーキング、エアロビクス、ヨガ、太極拳など)と、バランス訓練(片脚立位訓練など)が有効です。
※当院では、理学療法士が体幹・筋力の強化、バランス筋力の維持・改善を目的として、リハビリを行っています。リハビリが必要な方に提供しています。
当院では、うっかり転ばないように「ロコチェック」を実施しています。
ロコチェックとは?
骨や関節、筋肉などは、体を動かすために重要な働きをしていますが、これらが弱ってしまって立ったり歩いたりする機能が低下している状態を「ロコモティブシンドローム」と言います。ロコチェックは、あなたがロコモかどうかを確認することができます。
骨粗鬆症の早期発・見早期治療そして治療の継続が大切です!!
わが国では大腿骨近位部骨折をはじめとした四肢骨折発生率はいまだ上昇を続けています。
骨粗鬆症リエゾンサービスとは、最初の骨折への対応および骨折リスク評価と、新たな骨折の防止、また最初の脆弱性骨折(一次骨折)の予防であり、サービスの提供対象は大腿骨近位部骨折例、その他の脆弱性骨折例、骨折リスクの高い例や転倒リスクの高い例、高齢者一般です。
骨粗鬆症は、早期の発見・治療、そして治療の継続がとても重要です。
「治療を中断してしまったけれど、再開した方がいいのか不安…」
「転倒して骨折した。もしかして骨粗鬆症かも?」
そう感じたときが、受診のタイミングです。
どうぞ遠慮なくご相談ください。
私たちが、あなたの骨の健康を全力でサポートします。
骨粗鬆症マネージャーが在籍しております!!気軽にご相談ください。